配偶者と長く一緒に暮らしていると、いつの間にかお互いの存在が当たり前になって会話が減ってしまうことはよくあります。
そのうち気持ちがすれ違ってしまい、夫婦の危機が訪れて離婚寸前まで至ることもあるでしょう。
しかし本人たちの努力次第では、夫婦の危機を乗り越え、離婚を回避可能です。
本記事では夫婦の危機を乗り越える具体的な方法や、離婚を回避するために見逃せないサイン、夫婦関係を維持するコツについて詳しく解説します。
配偶者との関係に危機を感じ、再構築したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
夫婦の危機はなぜ起こるのか
まず始めに、夫婦の危機はなぜ起こるのか、その理由やタイミング、離婚寸前の夫婦に共通する特徴について解説していきます。
夫婦の危機は避けられないもの?
長年連れ添った夫婦でも、関係が冷え込むことは避けられません。
長く一緒にいればいるほど男女としてのトキメキが消え、「一緒にいて当たり前」という存在に変わります。
子育てが終わって改めてお互いの存在に目を向けた時や、仕事のストレスが増し、そのストレスを家庭に持ち込んでしまう時に危機が訪れやすくなるでしょう。
夫婦の危機は、互いのコミュニケーション不足や日常のストレス、価値観のズレが主な原因です。
特に、子供の独立後や中年期に多くの夫婦が危機に直面し、離婚に発展することは少なくありません。
子供を中心に回っていた家庭が急に夫婦だけになり、夫婦2人で一緒に過ごす時間が増えて、改めて性格や価値観の不一致に気づく夫婦も少なくないのです。
離婚寸前の夫婦に共通する特徴
離婚寸前の夫婦には、以下のような共通する特徴があります。
夫婦が互いに仕事で忙しかったり、家事・育児に追われていたりして、顔を合わせても日常の会話が減少するというのが、最も大きな特徴です。
また互いへの興味や関心を失ってしまったために、パートナーと感情の共有をしたいと思えなくなり、会話が減少する場合もあります。
会話が少ないと同じ気持ちを共有することが減って感情的な距離が広がりやすく、離婚寸前の夫婦に見られるサインとなるでしょう。
夫婦の間でスキンシップが減少することも、離婚危機の重要な兆候です。
以前はスキンシップを定期的に行っていた夫婦でも、忙しさから相手への関心が減ってしまい、スキンシップをとらなくなることはよくあります。
長く一緒にいると、配偶者を異性として見られなくなってしまうことも原因のひとつです。
スキンシップの減少からセックスレスに発展する夫婦も少なくありません。
身体的な接触が減ると、心の距離も広がってしまい、危機に陥りやすくなります。
夫婦の危機を乗り越えるための方法
ここからは夫婦が危機を乗り越え、愛情を再構築するための方法を紹介します。
スキンシップ・夫婦だけの時間を確保する
夫婦関係を修復するためには、スキンシップを意識して増やすことが重要です。
まずは手を繋ぐ、肩に触れるといった小さな行為から始め、徐々にハグやマッサージをするなど徐々に密度を高めていくと良いでしょう。
寝室を分けている夫婦は、久しぶりに隣りで眠ってみるのもおすすめです。
スキンシップで身体的な触れ合いを増やすことが、夫婦間の信頼を取り戻すための第一歩となります。
夫婦だけの時間を定期的に確保する
忙しい日常生活の中でも、夫婦だけの時間を作ることが関係修復の鍵となるでしょう。
たとえ短時間でも、子どもや仕事から離れて配偶者と2人だけで過ごす時間が必要です。
食事や買い物、散歩など夫婦だけで過ごす時間を定期的に確保しましょう。
出かけるのが難しい場合は家の中で、寝る前の時間でも構いません。
2人だけで会話をしてお互いの気持ちを話し合い、理解を深めましょう。
愛情を再構築するための方法
「ありがとう」とパートナーへの感謝を日々伝えることが、関係を修復するための大切なステップです。
思っていても口に出さない方も多くいますが、言葉にするかしないかでは大きな違いがあります。
ささいなことでも相手が自分に何かをしてくれたことに対し、感謝の言葉を口にすることで信頼関係が築かれ、愛情が再び芽生えるでしょう。
もしお互いに感情的になりやすく、話し合うとぶつかり合ってしまうようであれば、一旦離れてお互いに冷静に考える期間を設けることも大切です。
期間を決めて実家に帰ったりウィークリーマンションに住んだりと少し離れて暮らしてみることで、改めて夫婦関係やお互いの存在の大切さを見直すことができます。
また物理的な距離を取ることで冷静になり、再度建設的な話し合いを行うことが有効です。
離婚危機を乗り越えた体験談と成功例
離婚危機を乗り越えた具体的なエピソードを踏まえて、離婚回避のポイントを解説します。
離婚危機から復活した夫婦の体験談
実例から学ぶ成功例
当時A子さんは旦那さんと小さな子供の3人家族ですが、育児はA子ほぼワンオペで行っていました。
旦那さんは忙しくて夜遅くならないと帰ってこないため、顔を合わせて話す時間もとれず、すれ違いのような生活が続いていました。
「2人の子供なのにどうして私だけ」と怒りばかりがつのり、離婚をして実家に帰りたいとまで思っていました。
そんなA子さんのイライラが子どもに伝わってしまったのか、子供が夜に突然泣き出したり、おもらしを繰り返したりと、情緒不安定になっている様子。
保育園の先生に相談したところ、「子育ては家族みんなで考えるべき。ご主人と話し合った方が良い」とアドバイスされました。
そして離婚覚悟で旦那さんにこの件について相談することに。
すると旦那さんが「今まですまなかった。一緒に考えよう」と真剣に聞いてくれ、休みの日は積極的に育児に参加することを約束しました。
これまでは話し合う時間すらありませんでしたが、子どものことを通じて話し合う機会が増えたことで、関係修復に至りました。
離婚寸前でもまだ間に合う場合
B男さんは結婚6年目の3人家族で共働き世帯です。
結婚して6年、喧嘩を繰り返して過ごしてきました。
原因は妻の暴言で、外では普通の様子でも家の中に限り、B男さんに対して暴言を吐くことが頻繁にあります。
人格を否定するような暴言に耐え切れず、ある日の言い争いがエスカレートした際、ついにB男さんの口から「そんなに気に入らないならもう離婚しよう」という言葉が出てしまいました。
その言葉を聞いた妻は冷静になり、自分でも暴言を吐くのをやめたいのにやめられないことや、仕事や育児で抱えているストレスについてB男さんに打ち明けました。
妻の気持ちを理解したB男さんは「一緒にカウンセリングを受けよう」と提案し、共にカウンセリング期間に出向いたり、家事や育児に協力したりするように。
そしてカウンセリングで妻のストレスが多忙な仕事にあることがわかったため、少しの間休職することも提案しました。
妻に精神的な余裕が出てきたことから、暴言を吐くこともなくなり、離婚寸前だった夫婦関係が再構築できました。
離婚回避の成功例に共通するポイント
離婚回避の成功例から、共通するポイントについて考えてみましょう。
離婚危機を乗り越えた夫婦の共通点は、冷静な話し合いと、積極的な解決策の実行です。
相手の気持ちと自分の気持ちを擦り合わせ、共に考える時間を持つことは非常に効果的です。
相手の言動に感情的に反応するのではなく、まずはパートナーの意見に耳を傾け、具体的な改善策を一緒に考えて行動することが成功のカギとなるでしょう。
【離婚を回避するために】見逃せないサインと判断ポイント
夫婦の危機を迎えているけれど、離婚だけはどうしても避けたい、と考えている方もいるでしょう。
離婚を回避するために見逃せないサインと、判断のポイントをご紹介します。
夫の気持ちが離れたサイン
夫の気持ちが離れているかどうかを見逃さないため、夫が出しているサインに気づくことが重要です。
夫が離婚を切り出す前には、以下のようなサインを出していることが多いでしょう。
- 会話をしたがらない
- 目を合わせない
- 誕生日や結婚記念日を祝わなくなる
- スキンシップをしない
- 長期間のセックスレス
- 帰宅後や休日は自分の部屋に閉じこもる
- 一人で出かけることが増えた
- 家事や育児を手伝わない
- 妻への感謝の言葉がない
- 妻とのコミュニケーションに子供を介するようになる
このようなサインが見られる場合、心が離れている可能性があります。
これらのサインを早期に察知し、対処することが離婚回避に向けた第一歩です。
離婚を回避するためには現在の夫婦間の問題点を洗い出す必要があります。
問題点への解決策を夫婦で一緒に模索することで、再び気持ちが通じ合い、離婚を回避できる場合もあるでしょう。
特に、お互い感情的にならずに冷静に話し合う姿勢が重要です。
離婚を選ぶべきか判断するチェックリスト
夫婦関係によっては修復が難しいケースがあります。
夫婦の危機を乗り越えるべきか、離婚を選ぶべきか判断するためのチェックリストをご用意
- 離婚した方がいい夫婦の特徴
- 価値観が合わない
- 夫婦のどちらかがDVやモラハラを繰り返している
- 浮気をしている
- 家事や育児を放棄している
- 金銭感覚が違いすぎる
- 夫婦のどちらかがギャンブルに依存している
- 生活費を渡してくれない
- 親族と折り合いが悪い
- 現在別居中・または長期的に家庭内別居状態である
以上の項目は一般的に、夫婦の離婚の原因となりやすい事柄です。
夫婦の形はそれぞれですが、現在の夫婦関係に以上の項目の中で当てはまるものがある場合、離婚を決断する基準のひとつと考えて良いでしょう。
長期的に夫婦関係を維持するためのコツ
離婚を回避し、長期的に夫婦関係を維持するためのコツをご紹介しましょう。
日常のコミュニケーションを大切にする
忙しい日常生活の中でも、毎日数分でもいいのでパートナーとの会話を大切にしましょう。
寝る前などに今日あったことや子供の様子などを話し合い、何か困ったことや悩み事があれば素直に打ち明けます。
同じ問題を共有することが連帯感に繋がり、パートナーとなるでしょう。
夫の帰りが遅く、妻は朝の支度でバタバタしているなどなかなかゆっくり話す機会が持てない時は、手紙やメモでコミュニケーションを取ることをおすすめします。
夫婦間で密にコミュニケーションを取ることは、夫婦関係を長期的に安定させるための土台となるでしょう。
「ありがとう」と口に出して、パートナーへの感謝の気持ちを伝える習慣を大事にしましょう。
相手が自分に何かをしてくれるということは、自分への関心があるということに他なりません。
パートナーの気持ちが自分に向いているうちに、感謝の気持ちを伝えることがとても重要なのです。
後になって「ありがたかったな」と思ってもすでに遅く、その時にはパートナーの関心が遠く離れてしまっていることも。
長く連れ添っている夫婦は特に「言わなくても伝わっているだろう」と思いがちですが、実際には言葉に出さなければ伝わらないことがあります。
小さなことでも感謝を伝える習慣を持つことで、夫婦の絆が強化され、関係が冷え込むことを防げるでしょう。
定期的に夫婦だけの時間を作る
子供がいるとなかなか夫婦2人だけの時間を持つことは難しいと思う人もいるでしょう。
しかし子供がいるとどうしても子供が中心のコミュニケーションになってしまうため、いざ子供が独立した後に改めてパートナーとどう過ごせばいいかわからなくなってしまうケースは少なくありません。
子供が友達と出かけたり、習い事に行ったりしている時間などに、積極的に夫婦2人の時間を作りましょう。
2人の時間を作ると会話が増え、お互いの気持ちを共有できます。
週末のデートや共通の趣味を楽しむなど、定期的に夫婦だけの時間を設けることで、日常のストレスを軽減し、夫婦の危機を未然に防ぐことができるでしょう。
長続きする夫婦は意識的にスキンシップをしているといいます。
長く連れ添っているとパートナーを異性として見られなくなってしまい、それが結果的にセックスレスを招いて離婚の原因となることは珍しくありません。
普段からスキンシップで肌を触れ合わせることは、相手を異性として意識するために必要な行為です。
手を繋ぐ、腕を組む、寄り添って座るなど小さなスキンシップを日常的に意識するようにしましょう。
もし相手が落ち込んでいる様子であれば、気持ちを安定させる効果のあるハグをするのも良いでしょう。
スキンシップは夫婦の絆を深めて感情的な距離を縮め、夫婦関係を維持することに役立ちます。
積極的にスキンシップをすることは愛情表現にも繋がるため、信頼を深めるカギとなるでしょう。
夫婦の危機にはコミュニケーションが重要!早めに対処すべき
どんなに仲の良い夫婦でも、危機に陥ってしまうことは珍しくありません。
仕事や育児で忙しかったり、長年連れ添っていて「言わなくてもわかる」と思い込んでいたりして、コミュニケーションの機会が減ってしまうことが大きな原因のひとつです。
夫婦間のコミュニケーションはお互いの気持ちを共有するだけではなく、感謝の気持ちを伝えたり、愛情や関心を表現したりするためにとても重要です。
「最近コミュニケーションを取る機会が減っている」と感じたら、積極的にパートナーとコミュニケーションを取る時間を作りましょう。
夫婦間のコミュニケーションは信頼関係や絆を深め、危機から救ってくれるはずです。
コミュニケーションを取る際は軽いスキンシップも同時に行うようにすると、なお効果的でしょう。