慰謝料の分割払いは可能?拒否された場合の対処法と交渉を成功させるポイント

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慰謝料を支払う気はあっても、高額すぎて一括で支払えず困っている人はいませんか。

「なんとかして慰謝料を分割払いで対応してもらえないだろうか」

と心の中で思い、インターネット上で色々情報を集めている人もいるでしょう。

本記事では、慰謝料の分割払いは可能なのか、拒否された場合の対処法と交渉を成功させるポイントについて解説します。

慰謝料の一括払いが厳しいという状況の方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

慰謝料の分割払いとは?

慰謝料の分割払いとは、慰謝料を一括で支払うのではなく何回かに分けて支払うことです。

慰謝料は原則として一括で支払うことになっています。

以下では、分割払いのメリットとデメリットや分割払いが認められる条件について解説します。

慰謝料を分割払いするメリットとデメリット

慰謝料を分割払いする場合には、事前にメリットとデメリットを知っておきましょう

メリット デメリット
支払いの負担が分散されるため、経済的な問題を回避できる。
  • 一括払いより支払う金額が増えることが一般的
  • 遅れた場合には遅延損害金が発生する可能性がある

慰謝料の分割払いが認められる条件

原則として慰謝料は一括払いですが、相手と交渉して同意を得られれば分割払いも可能です。

分割払いの支払い回数や期間は相手との交渉次第で決まり、一般的には数ヶ月から数年にわたることが多くなっています。

相手から分割払いの同意を得るためには、相手の信用を得ることが大切です。

一括払いができないことについて謝罪し、真摯に対応することが必要となるでしょう。

慰謝料の分割払いを拒否された場合の対処法

慰謝料の分割払いは、相手の同意が得られた場合に限り可能です。

分割払いを拒否されることも想定されるため、拒否された場合はどうすればよいか対処法について解説します。

再交渉・弁護士への相談

相手が慰謝料の分割払いを拒否した場合は、経済状況を具体的に説明するなど再交渉の提案を試みましょう。

また、当事者同士の交渉で話が煮詰まってしまったような場合には、弁護士に依頼し代わりに交渉してもらうことも検討しましょう。

再交渉を行う際のポイント

分割払いが拒否された場合でも、誠実に対応することで相手の信頼を得ていくことが大切です。

具体的には、再交渉の中で以下のような提案を試してみましょう。

  • 支払いが滞った場合に、財産を強制的に回収できる内容を記した公正証書を作成する
  • 連帯保証人をつけることを提案する
  • 遅延損害金が発生することを条件に加える
  • 期限の利益の喪失条項を条件に加える

※期限の利益の喪失条項
期限までに決められた金額を支払えなかった場合、残りの金額は一括払いすること

分割払いを選択する際のリスク・注意点

すぐにまとまったお金を用意できない人にとって、分割払いは魅力的です。

ただし、分割払いを選択した場合、うっかりして支払いが遅れると必要以上に多くのお金を支払わないといけないことになります。

分割払いを選択する際のリスク・注意点について解説します。

支払いが遅れると遅延損害金が発生する可能性がある

支払いが遅延した場合、遅延損害金が発生する可能性があります。

遅延損害金の法定利率は「年3%」です。民法第404条2項

また、約定利率(当事者間で決めた遅延損害金の利率)が法定利率を超えるときは、約定利率によると規定されています。民法第419条1項ただし書

そのため、年3%を超える約定利率が当事者間で定められている場合は、約定利率が優先されることになります。

遅延損害金の利率は、通常の分割払いやリボ払いより高くなることが一般的です。

支払い遅れによって残金を一括で請求される可能性がある

期限の利益の喪失条項がついている場合、支払いが遅延すると残金を一括で請求される可能性があります。

もし、経済的に困難な状況が発生した場合は、早めに弁護士に相談して条件の再交渉を試みましょう。

【慰謝料を受け取る側】分割払いには応じるべき?

慰謝料を受け取る側としては、分割払いにすぐ応じるべきなのでしょうか。

慰謝料を受け取る側は、以下のように対応していくことをおすすめします。

基本的には現金一括払いを要求する

原則として、慰謝料は一括払いとなっています。

分割払いの交渉をされることも想定できますが、基本的には現金一括払いを要求しましょう。

支払いの滞りや支払いの無視など、デメリットを避けるとともに、相手との繋がりを必要最低限で終わらせたいという方は、できるだけ一括払いを要求することがおすすめです。

難しい場合には条件付きで分割払いを受け入れる

相手が一括払いをできず、どうしても分割払いにしてほしい旨を伝えてきた場合は、条件付きで分割払いを受け入れましょう

条件は、先ほど紹介した条件を提案することをおすすめします。

  • 支払いが滞った場合に、財産を強制的に回収できる内容を記した公正証書を作成する
  • 連帯保証人をつけることを提案する
  • 遅延損害金が発生することを条件に加える
  • 期限の利益の喪失条項を条件に加える

弁護士に相談し書面を作成する

慰謝料の分割払いに関する条件面のルールや書面作成については、弁護士に相談しサポートしてもらいましょう。

弁護士であれば、相手の支払いが滞ったときにどうすればよいかなどの対策を一緒に考えてくれます。

口約束は絶対にせず、弁護士監修のもと書面を作成しましょう。

示談書と公正証書の重要性

慰謝料の分割払いを受け入れた場合、慰謝料の滞納や踏み倒しなどのリスクが生じます。

リスク回避のためには、示談書や公正証書などの書面を活用するのがおすすめです。

示談書と公正証書の重要性について解説します。

示談書とは?

示談書とは、当事者間の話し合いで合意した内容を記した書面です。

契約書として法的効力を有するため、裁判の証拠書類の一つとして使用されることもあります。

慰謝料の分割払いの示談書には、支払い回数、期間、利息の有無など、すべての条件を明記しましょう。

公正証書を活用する

公正証書とは、私人から依頼を受けて公証人が作成する公文書です。

公正証書を作成することで、万が一支払いが滞った場合でも、法的手続きを通じて強制的に取り立てできます。

また、公正証書があれば支払いの確実性が高まり、安心して分割払いを承諾できるでしょう。

慰謝料の分割払いは条件付きで可能!

本記事では、慰謝料の分割払いは可能なのか、拒否された場合の対処法と交渉を成功させるポイントについて解説しました。

原則として、慰謝料は一括払いとなっています。

ただし、相手と交渉して同意を得られれば分割払いも可能です。

すなわち、相手が拒否すれば分割払いができなくなるため、まとまったお金が用意できずに分割払いにしてほしい場合は、信用してもらえるように丁寧に交渉していく必要があります

また、慰謝料を受け取る側としては、慰謝料の滞納や踏み倒しなどのリスクを避けるために対策が必要です。

慰謝料の分割払いに関する条件面のルールや書面作成については、弁護士に相談しながら進めていきましょう。

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この記事の監修者

前田祥夢のアバター 前田祥夢 代表弁護士

ご相談の結果、法律の専門家である弁護士として、イチ相談相手として、最善の解決案を提案できるよう、最善を尽くします。

私は「法律的にダメ、できない」ではなく、「ではどうすれば良いのか、何ならできるのか、どこまでできるか」を考え抜きます。

ぜひ依頼者さまの問題解決に向けて伴走させていただけましたら幸いです。

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